肌のトラブルは、体質だけではなく、生活習慣、生活環境、職場環境、
人間関係など様々な要因の影響を受けています。
化粧品の持つ価値は、肌のトラブル解消や、美の欲求充足だけではありません。
肌のトラブルに関し、対面でカウンセリングする過程で、
様々な悩みや愚痴を吐露することが多いのです。
ここに大きな価値を見出しているお客様は少なくありません。
問題点や悩みで分類することは、適切な商品の提案をするためは勿論ですが、
その背景にある人となりを探る有効な手段となります。
つまり、商品が持つ問題解決能力にプラスして、
販売員の持つ問題解決能力を売りにすることが出来、
長期的な愛用へと繋がります。
商売とは「お客様の問題解決の手助けをする」ことに他なりません。
しかしコンサルティングは、『「お客様の問題解決の手助けをする」
企業の問題解決の手助けをする』のが仕事です。
ですから、企業の持つ問題点の客観的な把握は必須です。
企業には問題点と同時に“売り”があります。
多くの企業と接するコンサルティングという事業は、
各企業の持つ「問題点」と「売り」をぶつけ、
解決するマッチング事業も重要な仕事となります。
また、企業は生き物であって、「問題点」も「売り」も移り変わってゆきます。
更にそれらは一つとは限りません。
従ってチェックシート形式の問題点管理はとても有効です。
美容室の場合の「髪質で分類」「顔の形で分類」
湯治旅館の場合の「持病、症状で分類」
エステティックサロンの場合の「症状で分類」
これらは全て、お客様のもつ問題点、悩みです。
企業にはその時々で売りたいものや、売りたい量が変わります。
これが企業のタイミングです。
同時に、お客様もその時々で買いたいものや、買いたい量が変わります。
これがお客様のタイミングです。
この二つのタイミングが一致した時に売買が成立します。
タイミングを一致させる、最も簡単な方法は企業が
お客様のタイミングに合わせることです。
この業種の多くは、商品の愛用者が、同時に商品を販売していく
販売員になります。
最終的な目的は優秀な販売員に育て上げることです。
お客様が今どの段階にいるのか。
つまりお客様のタイミングはどのタイミングなのか。
アポ ⇒ 概要説明 ⇒ 商品詳細説明 ⇒ 体験 ⇒
ビジネスプラン説明 ⇒ 愛用 ⇒ ビジネス ⇒タイトル
これらの分類で管理していきます。
これにより各段階で必要な情報を提供可能なことに加え、
お客様に対するストーリーを描くことが出来ます。
興味 ⇒ 試用 ⇒ 愛用 ⇒ 他商品への興味 ⇒ 試用 ⇒ 愛用⇒
商品ではなくブランドの愛用 ⇒ ブランドに対する確信 ⇒
お店のファン ⇒ 紹介
この流れにお客様を意図的に誘導し、育てていきます。
この場合のブランドとは、商品の製造元であり、
また販売している店舗や企業のことです。
意図を持ってストーリーを描き、
それに沿ってお客様を育てることにより、
最終的にお客様は企業のタイミングに同調するようになります。