有効な情報とは、それを必要としている人に渡って初めて有効といえます。
どんなに価値のある情報でもそれを必要としていない人にとっては
何の価値もありません。
つまり、徹底した絞込みによって、情報を発信する先を厳選することです。
新聞広告などは不効率きわまりありませんが、圧倒的な数で押し切るので
効果は期待できます。
しかし広告宣伝費の限られている中小企業は数では勝負出来ません。
効率で勝負するしかないのです。
顧客数3000人前後の企業において、
リターン率30%以上を実現するには、20/3000を狙うことです。
3000人中厳選した20人に情報を発信し、6人が反応すれば、
リターン率は30%です。
ハガキを出したとして、手間賃を除いて、
かかる費用はハガキ20枚の1000円程度です。
20人単位の特別なキャンペーンを150通り打てば、
全顧客3000人にキャンペーンを打てることになります。
【意図】秋口で、来客数の落ち込む平日に来店を促し、
かつ、遠ざかり気味なお客様を引き止める。
主婦で、冷え性で、店舗の隣接市町村圏内にお住まいで、
前回の治療から60日以上経過している人で、
昨年同時期に治療をしている人で、過去の治療回数が5回以上で、
ランクがBの人を抽出し、『夏にたまった水分を代謝キャンペーン』を打つ。
という具合です。
このキャンペーンのリターン率は23人中9人。39%です。
【意図】エステの目的や効果を明確に打ち出して、
新規紹介客にエステを体験してもらう、かつ、固定客の育成。
会社の決算が集中する3〜4月に、30代女性で、事務職で、肩こり持ちで、
過去に紹介を出している人で、前回の施術から90日以上経過している人を
抽出し、『肩こり解消デコルテプラン、お友達紹介キャンペーン』を打ちます。
このキャンペーンのリターン率は21人中5人。23%です。
が、他に紹介による新規が3名来店されています。
つまり21人中8人と考えれば38%ですが、紹介による新規が3名ですから、
それ以上の効果があったと言えます。
このようにピンポイントのサービスを提供していくことが
リターン率アップの秘訣です。
毎日、お客様の誰かがキャンペーンが理想です。